ヒョウモントカゲモドキの飼育・冬の環境は?冬眠させる?させない?
ヒョウモントカゲモドキの飼育で冬の環境はどうしたら良いのでしょう?ヒョウモントカゲモドキを飼育する上で冬は最も温度管理が難しい季節となります。
今回は飼育下のヒョウモントカゲモドキが冬を快適に過ごすためのあったかポカポカ環境作りをご紹介します!
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ヒョウモントカゲモドキの飼育は冬の対策を万全に!
爬虫類の体温は外気の温度に左右されてしまうため、寒い時期は特に体温が奪われてしまわないように万全の温度管理が必要です。
ヒョウモントカゲモドキの適正温度は25~30℃!これより温度が下回り、体が冷えてしまうと
・餌を食べなくなる
・消化不良を起こす
という問題が起こり、ヒョウモントカゲモドキの体が衰弱してしまう(場合によっては死んでしまう)原因となります。
私達は体温調節が可能な恒温動物であり、冬になれば厚着をすることで防寒対策が出来ますが、レオパさんは体温調節が出来ない上に、夏も冬も常に素っ裸!(まぁ、当たり前なんですが^^;)飼育ケージ内の温度管理がいかに大切か分かりますよね。
画像引用元:http://bit.ly/32uBOew
冬は上下のパネルヒーターで温度を保とう
爬虫類のパネルヒーターには、床に敷くタイプ(シートヒーター)のものと、天井部分に取り付けて使用する暖突というものがあります。
春から秋口辺りまではシートヒーターのみで温度管理をしている方も多いですよね^^ちなみにシートヒーターは、床に1/3ほど敷くことでケージ内の温度勾配(温度差)を作るのに役立ちます。
しかし、シートヒーターは床暖房と同じ原理なので、敷いてある部分は暖かいですが、空気を温めてくれるわけではないため、冬本番となるとシートヒーターのみでケージ内の適温を保つのは難しくなります。
そう!やっぱり冬はケージ内全体を暖めてくれる暖房器具が欲しいところ!
そこで今回ご紹介するのがコチラ!暖突です(ジャパ〇ット風)
画像引用元:https://ux.nu/KyFtc
見て下さい!すごいでしょー?このボディ!ってもういいですね。シートヒーターが床を温めてくれるものなら、暖突はケージの上部に取り付けることで、お部屋全体をじわじわっと暖めてくれるものです(´▽`*)
パネルヒーターは温風が出ないのでケージ内の乾燥が防げるのも嬉しいところ♪
また、暖突は特殊な布で覆われているため触っても熱くありません。なので、万が一ヒョウモントカゲモドキが暖突に接触することがあっても火傷の心配がないというわけですね^^
冬は床を温めてくれるシートヒーターとケージ内全体を暖めてくれる暖突。2つのヒーターを使って適温を保ってくださいね^^
温室を自作する人も多い
上記の対策(暖突+シートヒーターのWパネルヒーター)をしても、あまりに外が寒すぎると適温に達しない場合もあります。そんな時は外気に熱を奪われないようにケージを囲む対策、いわゆる温室を作る飼い主さんも多いですね^^
囲む素材としてよく使用されるのがスタイロフォーム。発砲スチロールのようで別物です。差別化を図るために発砲スチロールが無色なのに対しスタイロフォームは色付きなのだとか。
難しい話はよく分からないので省きますが^^;スタイロフォームは発砲スチロールに比べて断熱性が高いので温室作りに重宝されるんですよー。
スタイロフォームを使っての温室の作り方
では、簡単ではありますが、温室の作り方をご紹介していきましょう。
まずは温室作りの材料。下記のものをご用意ください^^
・スタイロフォーム
・メタルラック
・ビニールシート
画像引用元:https://ux.nu/TFqDS
作り方(上記写真参照)
①メタルラックの内側(または外側)をスタイロフォームで囲む
②前に透明なビニールシートを垂らす
③ラックの天井部分にヒーターを設置する
という感じです^^あ、ヒーターのコードを通す穴は作っておいてくださいね!あとはケージまるごと温室内に入れるだけ♪これで外気の影響を受けにくくなりヌクヌクの冬が過ごせますね。
※物凄い簡単にご紹介してしまったので、実際に作る時は詳しく説明されているものを見た方が良いですよ^^;
また、温室作りの断熱材としてアルミシートもよく使われています!
画像引用元:https://ux.nu/QDpsu
アルミシートは断熱効果に優れている上にメタルラックと同系色ということで何となくオシャレに見えますね^^
もし、経済的にスタイロフォームやアルミシートを買うのは厳しい^^;という場合は、段ボールやプチプチなど家にありそうなもので作ってみても良いですね^^囲めば囲わないよりよっぽど暖かいので♪
ヒョウモントカゲモドキの飼育で冬眠はアリ?ナシ?
さてさて、爬虫類の冬=冬眠というイメージがあるので、冬は自然に習って冬眠させた方がいいのかな?と思う方もおられるかもしれませんね。
しかし、飼育下の子をわざわざ冬眠させる必要はありませんし、冬眠は死のリスクもある行為と思っておきましょう。
でも、実際は冬眠させているという話もよく聞きますよね。それはなぜでしょう?
レオパの冬眠は繁殖目的
レオパの冬眠は繁殖目的で行われることがあります。正しくはクーリングと呼ばれる手法で、体温を低下させることでレオパの繁殖期である冬を体感させて繁殖を促します。
クーリングは主にブリーダーさんなどが行っていますが、最近ではクーリングをさせずに繁殖に成功しているブリーダーさんも多いようですね^^
冬眠はハイリスク!行わない方が無難!
冬眠は、体調管理や温度管理を完璧に行う必要があり、初心者が簡単にできるものではありません。管理ミスによる餓死、凍死のリスクの高い行為であるため行わない方が無難です。
どうしても冬眠させたいという場合は、まず正しい知識を身に着けて、ヒョウモントカゲモドキの体調に十分配慮し、万全の態勢で臨んで下さいね。
ヒョウモントカゲモドキの飼育で冬の環境★まとめ
冬は私達と同じように暖かく過ごさせてあげたいですね^^温室の作り方は検索すると参考になるものがたくさん出てくるので、是非トライしてみて下さい。それでは今回の記事を整理します!
①ヒョウモントカゲの体温は外気に影響を受けやすいので、冬は特に温度管理を慎重に行う必要がある。冬はシートヒーター+暖突を併用して適温を保つこと。
②温室を自作する飼い主さんも多く、断熱材としてスタイロフォームやアルミシートがよく使われている。
③冬眠は繁殖目的で行われる場合があるが、管理が難しく死の危険もあるため行わない方が無難。
冬は少し大げさなくらい温度管理に気を付けてあげましょう。しかしあまり温度が上がり過ぎてしまうのも問題なので、サーモスタットや温度計の力を借りて上手に管理してくださいね^^